以前、磁化する材料を模索していたのですが、そこでちょっとだけ触れていた着磁装置。
会社で実験的に作ったので特に写真もないですし、もう用無しになったので分解してしまいました。
もしかしたらまた作る機会があるかも...と思い、備忘録として残しておきます。
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前書き
工具のドライバならこれくらいでいいんです。
すぐに磁力がなくなってしまいますが....
私もこれを持っています。
着磁も脱磁も強力にできるので1個あるととても便利です。
でもこれでは着時できない大物だったり、もっと強力に磁化させたい場合はこれらではパワーが明らかに足りません。
もっと大きな磁気エネルギーをが生み出す必要があります。
そういうものは工業的にはありますが、自作となると難しい部類ではあるのですが...
着磁装置の回路
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こういう回路を見ると電子基板で作りたくなりますが、仕事は制御屋なのでPLCなどで構築します。
制御回路を省略するとこんな感じです。
部品取りとかで手に入れたほぼゴミの部品を多く使っているので、ありあわせの構成です。
トランスの容量とか電磁接触器の容量とか、その他もろもろかなり適当です。
スライダックを調整してトランスの二次側に300Vくらいが出るとコンデンサの耐圧の少し下で充電できます。
交流電圧のピーク値は実効値の√2(≒1.41)倍ですから、AC300Vだと充電電圧は420Vになります。
ちなみに、ちゃんと作るなら参考にしないでください。
三相から単相を取り出してたり、トランスの容量がちょっと小さめだったり、色々だめなことをしているので一般的にはおすすめしないです。
コンデンサを充電するときにトランスには大電流が流れるので、一瞬うなります(笑)
ブレーカとかもちゃんと入れてくださいね...
サイリスタなんてものは持ち合わせていなかったので、容量の大きめの電磁接触器で代用しています。(数十回なら耐えられます)
接点1つでは不安だったので2つを並列にしています。
まあこれでも煙が出ることもあったくらいなんですけどね。
着磁ヨークは大電流が流せるように平角銅線を使いました。
めちゃくちゃ固くて面倒ですけど、着磁ヨークの材料としてはかなり良いものです。
着磁したいところにコイルの中心がくるようにします。
多極にする場合は直列でいくつかの巻きをつくると問題なく着磁できました。
最後に念押しで書きますが、これを真似して作るのはおすすめしません。
ちゃんとしたトランスを選定したり、サイリスタを使ったりしましょう。
かなり大きなエネルギーを扱うことになるので、危険が伴います。
安全第一でお願いします!
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