簡易消磁器をつくってみた

トランスから簡易消磁器

愛用のピンセットが磁化してしまい非常に不便な状況になったので消磁するために、マグネタイザーというものを買ったのですが、消磁できません・・・

所詮なんちゃって品なのか、使い方がまずいのかどんなにゴシゴシしても消磁できません。
着磁はできるので愛用しているのですが。

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本格的な消磁器は結構高いですし、頻度もそんなになさそうなので自作することにしました。

自作に必要のはトランスだけなのでかなりリーズナブルだと思います。

消磁の原理

消磁するには交番磁界に消磁したいモノに近づけ、その後徐々に遠くに離したり電流を少なくしたりするだけで良いのです。
脱磁原理(日本電磁測器より)
交番磁界を作るにはコイルに交流を掛けるだけで発生します。
言うだけなら簡単ですがね・・・。

トランスから交番磁界発生器をつくる

それなりに大きな磁界が必要みたいなので大きなのインダクタンスを持ったコイルが必要です。
それを作るためにトランスを用意しました。

今回犠牲になるのはこのトランスです。
大きさは幅35mmくらいでした。
犠牲になるトランス
ジャンクなので特性も分かりませんが、AC100Vを入れていいのはカバーに書いてあったのでわかります。

このカバーを剥ぎます。
カバーを外す
カバーは不要になります。

このトランスはE型の板とI型の板が交互に入っているのですが、I型の板を全部取っていきます。
E型のコアも外すとより良いのですが、硬すぎて外せませんorz
磁束の漏れのないように作られたトランスですが、コアを取ってしまうことによって電磁石にしてしまいます。
I型の板は横から見るとこのトランスでは分かります。(オレンジ枠)
それをうまいこと外していきます。
外すところ

外すとこんなかんじに。
外す途中

どうやって外しているかというとラジオペンチで横部分を少し曲げて、無理やり取ってます。
曲がっても後で直せばいいのです(笑)
外し方?
ラジオペンチは内側にすべり止めのギザギザがあるほうが引っ掛かってやりやすいです。

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外し終わるとこんな感じになります。
外し終わり
横が開いていますがぐっと押せば直ります。
これでほぼ完成です。

ちなみに、これは実は2個目です。
1個目はボロボロというよりめちゃくちゃですwww
ボロボロ第一号

簡易消磁器

スイッチとインジケータのLEDと念のためヒューズを付けて完成です。
簡易消磁器

I型の板を外し終わったトランスに交流電圧をかければいいのですが、交流って家庭じゃほとんど100Vしかない思います。
もともとAC100V用に作られたトランスのようですが、コアを外しちゃったのでインダクタンスが減っているので危ないかもしれません。
そこで市販で売ってる調光器で調節します。
調光器はだいたいがトライアックを使った位相制御ですが、まぁ何とかなってます。
おかしな感じですがね。
スライダックがあれば一番いいのですが。

スイッチをONにしている状態で消磁したいものを近づけると、磁石みたいに引き寄せられるのでゆっくり遠ざけるとそれだけで消磁完了です。

ちなみにLEDのちらつきは肉眼ではわかりませんよ。


1回やってもくっつくようでも何回かやればくっつかなくなります。
ほとんどジャンク品で作ったので安く作れました。

追記

コアがあると消磁しづらかったので強引に全部外しました。
消磁器 改造後
発熱はするようになりましたが、短時間だと大丈夫そうです。

簡易消磁器をつくってみた

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  • 2015/12/31

    なかなかいい発想です。グッドアイディアです!!!
    私も作ってみました。
    一番外側のEコアを1枚だけ引き抜ければラッキーで、キレイにIコアを外せます。
    ニッパーでやりました(笑)

    Reply
  • 2021/04/14

    トランスコイルを使った着磁器は見た事ありますが脱磁器にする発想無かったです。
    上手くやれば脱磁着磁両方出来そうですね。

    Reply