居ても立ってもいられず、リフロー装置を自作してしまおうという発想に至ってしまいました。
といってもこういう装置は知識がなければ、完全自作は難しいです。
そこでスイッチサイエンスさんが公開しているオーブントースターをリフローオーブン化する記事を参考にして作ってみました。
キットがまだ売っていたらよかったのですけれど、当時は売り切れだったのでハードウェアはほぼ自作になりました。
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スイッチサイエンスの記事ではPanasonicのNT-W50-Sというオーブントースターを使っているようですが、私はその後継機種であるNT-T500-Kを使いました。
こちらも上下にヒーターが付いていて1300Wの高火力です。
オーブンにしてはちょっと高級品です。
もったいない気もしますが、一度も使わず改造します。
改造と言っても外装を開けて、ヒーターの線を外してSSRを割り込ませるだけです。
1.25sq程度の125℃耐熱電線を使いましたが、ガラス編組チューブがあればもっといいと思います。
簡単だと思ってたんですが、ほぼすべてのネジがタッピングネジなので再固定は苦労しました。
全部普通のネジを使っていてほしかったです...
改造が終われば今度はコントローラの製作です。
これもスイッチサイエンスの製品である「リフロートースターコントローラーキット」の回路を真似します。
しばらく売り切れ状態が続いており、いつ在庫が回復するか分からないので参考にして作るしかありません。
大きな部品としてArduinoとSSR2つと20x4のキャラクタLCDとK型熱電対の温度センサが最低限必要です。
あとはブザーとかスイッチ2つ(開始・リセット用)ですね。
LCDは秋月で、熱電対と温度センサはスイッチサイエンスで調達しました。
制御の電源電圧は5Vにしました。
3.3VだとSSRが不安定になるみたいです。
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プログラムも掲載されているものをほぼそのまま使いました。
初期の温度プロファイルでは少し熱しすぎな感じでしたので、225℃での保温を100秒から15秒に短くして使っています。
で、色々とすっ飛ばしますがリフローオーブンの完成です。
オーブン上部はヒーターが近くて結構熱くなるのですが、要所要所に断熱シートを敷いているのでなんとかしのいでいます。
上に置いたほうがスペース的に有利なんですよ...
SSRもでかいヒートシンクを付けていますので熱は全然問題なさそうです。
あとWi-Fiでデータを飛ばすようにしました。
特に意味はなさそうですが、付加価値みたいな?
Blynkでちゃちゃっと実装(?)です。
Wi-Fiを使えるようにするためにわざわざESP8266を搭載しています、それだけのために。
カッティングマシンでステンシルをつくってはんだペーストを基板にプリントし、部品を置いてオーブンでリフロー!
手ハンダするより苦労しないので非常に楽です。
特にピッチが細かいICの実装はリフローオーブンを導入したことで大きく効率化できました。
はんだ付けで目が疲れることが少なくなりましたし、肩こりも軽減されました。
リフロー装置の導入はいいことづくめですね。
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Pingback: リフローオーブンを作った時の記録