ロードバイクのメンテナンスのTIPS

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ロードバイクの部品は消耗が激しく、結構短めの頻度で交換しています。
例えばチェーンやタイヤは半年、ケーブル類は1年など...高級なものを使うほどお金が飛んでいきます。
それはそれとして、交換のたびに「ここどうやるんだっけな」とか「これも交換したほうがいいな」など細かいところで覚えておいたほうがいいと思うところがいくつかあったので、備忘録として残しておこうと思います。

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常にフレームにケーブルが通っている状態を維持する

ケーブル内装のフレームの場合、ケーブル交換時に内部のケーブルを何も考えずに取ってしまうと大変なことになります。
ケーブルの出口から取り出せなくなってしまって頭を抱えます。
ですので、フレーム内部には何かしらのケーブルが常に入っている状態を維持する必要があります。

一応救済措置の道具として誘導用のマグネットなんかも売っていますが、ステンレス製のケーブルを使っていたら効果がありません。
ステンレスだと磁石にくっつかない材質もありますので...

ケーブルライナーを使う

ケーブルライナーというインナーケーブルより少し太い中空のパイプが売っています。
インナーケーブルを抜いてしまう前にこのケーブルライナーを通してその後にインナーケーブルを抜けばケーブルライナーはフレーム内部を通っているので、新しいインナーケーブルに交換できます。

透明なものはないですが、半透明な材質のものがオススメです。
どこまでケーブルが来ているかが目で見て分かるのは精神衛生的にも大事です。

Aliexpressのほうが安く売られています。
内部を通るだけでいいので、高級なものは必要ないです。

ケーブルをはんだ付けして延長する

ケーブルライナーを入れたくても、なかなか入らない場合があります。
ケーブルの抵抗が大きくてスルスルと入っていかないのです。
入口と出口の両方から押せば...と思うかもしれませんが、抵抗が大きすぎるとうまくいきません。

ケーブルライナーの入れづらさもあって、だいたい穴の付近で引っかかって出てきません。
BB下部の一旦外に出る箇所などでよく引っかかります。

そういう場合は、不要になったインナーケーブルを用意して今入っているインナーケーブルとはんだ付けで延長して、延長したインナーケーブルからケーブルライナーを押し出すようにすると、インナーケーブルをしっかり持てて力を出せるのでスルッとケーブルライナーが入っていきます。(言葉で説明するとちょっと難しいですが...)
はんだはステンレス用を使用し、はんだ付け部分はケーブルライナーを通すので盛り上がらないようにテクニックが必要です。

はんだとフラックスが別々になって販売されているものが結構おすすめです。
フラックスがドバドバ使えるため、はんだが馴染みやすいです。

よくあるヤニ入りはんだは使いやすいですが馴染まなかったときがけっこう大変です。

最悪フロントフォークの穴から救える...かも...

もし、ミスってしまってフレームにケーブルが通っている状態ではなくなってしまったら、前述の誘導用マグネットを使います。
もしくはフロントフォークを取ってしまってヘッド部分からケーブルにアクセスができるかもしれません。
どうしようもなくなった場合は最後の希望としてフロントフォークを取ってみてください。
うまくいけば穴にケーブルを誘導できるかもしれません。

タイヤを交換するならチューブの交換もやっておけ

タイヤはよくコンチネンタルのGP5000を使っていますが、性能はいいもののペラペラなのですぐダメになります。
ギリギリまで使って結局パンクしたこともあるので、パンクする前に交換したいですよね。
私のライド頻度と走行距離では大体半年で交換したほうがいいと結論付けました。

チューブはCYCLAMIという中華製のペラペラのTPU製なので、すぐにダメになるかと思いきや結構持ちます。
ですが、チューブが1年以上持つ気がしないのでいっそのことタイヤと一緒に交換してしまいましょう。
タイヤに比べれば安いもんですから。
このタイミングで交換しなければ、チューブを交換する時期を見失います...

CYCLAMIのチューブはバルブが金属製で耐久性と見た目ともに非常にいいです。
ゴムのチューブよりはちょっと空気が抜けるスピードがちょっとだけ速いので、ポンピングの回数が増えるのがデメリットかもしれません。
超円安のこのご時世でもAliexpressのほうが安く買えるので、時間に余裕があるならAliexpressで買うのをオススメします。

チューブを交換するならリムテープの交換もやっておけ

タイヤとチューブをホイールから引っ剥がすとリムテープがあります。
リムテープなんてなかなか劣化しないものだと思っていますが、リムテープを交換するチャンスなんて滅多にありません。
タイヤやチューブを交換するなら一緒にリムテープも交換しておきましょう。

リムテープは幅が何種類かありますので、使っているホイールのものを事前に見ておくか、交換時に確認してから購入しましょう。

バーテープのエンドテープにビニールテープはやめておけ

電気配線をやっていると共感してくれる人もいるのですが、ビニールテープはベタベタしているのでオススメしません。
劣化してくると粘着部分が染み出してきてベタつきます。
ベタつくと掃除も大変ですので、私はビニールテープが嫌いです。

じゃあ何がいいのというと私は自己融着テープアセテートテープの重ね使いです。
どっちも本来は産業用途のテープですけどね。

自己融着テープはテープですが、粘着剤は使われていません。
ブチルゴムでできていてテープ同士がくっつくことでテープとして機能します。
水漏れにも使える結構いいやつです。
古河電工のエフコテープというやつが有名です。
自己融着テープにはセパレートありとなしがありますが、エンドテープの用途にはセパレートありの方をおすすめします。

自己融着テープは前述のとおり粘着剤が使れていないので、どれだけ劣化しても母材(ここではハンドル)がベタベタになりません!
ただし、だたの柔らかいゴムですのでよく触るところには向いていないです。
そこでその上からアセテートテープという表面が布地のようなテープを貼れば、ゴム部の保護になって肌触りもよくなります。
このアセテートテープは粘着剤があるものの低粘着なのでビニールテープよりは圧倒的にマシです。

ただのゴムの自己融着テープでバーテープを固定し、アセテートテープでカバーすることでハンドルがベタつかず耐久力を上げることができるのです。
ハーネステープというこれまた低粘着性でビニールテープよりマットな表面のものもありますが、こちらはアセテートテープよりはベタつく印象があります。
自己融着テープとアセテートテープの組み合わせ、私のイチオシです。

インナーケーブルを交換するならアウターの交換もやっておけ

インナーケーブルは1年に1回くらいは交換したいところです。
インナーケーブルを交換するなら、屋外で過酷な状況にさらされ続けているアウターケーブルも劣化しているはずなのでそちらも交換しましょう。

アウターを交換するならヘッドパーツのメンテもやっておけ

アウターケーブルを交換するということはハンドル周りもいじるのですから、いっそのこと分解してヘッドパーツも清掃してグリスアップをしておきましょう。
こういうきかいじゃないとハンドル周りもいじらないでしょうから。

アウターを交換するならバーテープを剥がすのでバーテープも交換しよう

アウターケーブルを交換するということはバーテープを剥がしているので、バーテープも同じものを使うのではなくて交換しましょう。
バーテープはチャリに乗る頻度が高いなら季節ごとに交換してもいいかもしれません。
色やデザインを買えると気分転換にもなるでしょう。
汗や雑菌がいっぱいついているところですから、高頻度で交換しておきたいところです。

アウターを交換してバーテープも交換したらブラケットカバーも交換しよう

1年くらい使っているとブラケットカバーも摩耗しています。
バーテープと同様にずっと握っているところですから衛生的にも交換しましょう。

交換はレジ袋を使えば、抵抗が減って交換しやすいです。
抵抗が減っても力ずくなのは変わりませんけどね。

ケーブル内装ハンドルにアウターケーブルを通す場合はケーブルの先端をちょっと曲げる

ケーブル内装のハンドルの場合、ケーブルライナーは必要ないですが、穴からアウターケーブルを出すのが結構大変です。
アウターケーブルの先端を出口穴に誘導しやすくするために思いっきり曲げてしまいましょう。
インナーケーブルは通らなくなってしまうかもしれませんが、曲げたところは修正するかカットしてしまえばいいのです。

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ちなみにステム一体型のハンドルでアウターケーブルを通す場合はステム側から通すのがベターです。
ステム側からは力を入れても出てきません...

ブレーキローターが歪んだら諦めも肝心

ブレーキローターは歪みがなくきれいな平坦なのが理想ですが、現実に完全はありませんので調整が必要なときがあります。
新品は歪みが少ないですが、使い込んだり倒してしまった力がかかると変形します。
ローターが歪んでいるとパッドに擦れて、異音がしますし転がり抵抗も大幅に増えますので避けたいところです。

歪みの調整は専用の工具を使って力技で調整します。
平面を出せる研削盤みたいなやつが欲しいですね...

力技なので調整しては回して音が鳴らないかを確認します。
ただ、調整箇所をミスったりやりすぎるとムダに歪みを増やします。
そしてまた再調整と繰り返される地獄になりかねません。

音鳴りを完全に消せないのであれば、諦めるのも1つの手です。
そのまま気にせず乗ってしまうもよし、そんなに高くないですから新品を買うもよし、無闇にいじり続けると途方に暮れるかもしれませんよ。

駆動系は変速しづらくなったら替え時

チェーンは清掃時に伸びを確認しよう

チェーンは伸びてきたら替え時です、私はだいたい半年が目安です。
大体0.75%伸びると危険信号、1%伸びると即交換です。
チェーンを清掃するときに、チェーンチェッカーで確認しておきましょう。
できれば清掃前に確認して、ムダに清掃してしまうのを避けましょう。

私の中ではロードバイクの中で劣化の影響がでてくるのがチェーンですね...
変速の決まり具合が微妙になってきてちょっとストレスがたまるかもしれません。
0.75%くらい伸びてくるとチェッカーで見なくても、変速がおかしくなるので分かるかと思います。

チェーンの付け外しに便利なミッシングリンクはものにもよりますがKMC製だと取り外し3~5回で寿命がきます。
あまりに高頻度なオーバーホールはやめておいたほうが賢明です。
ミッシングリンクも交換するならいいですが...

カセットスプロケットの劣化は見た目で判断

スプロケットは交換タイミングは難しいです。
難しいので見た目で判断するしかないでしょう。
摩耗が激しいのであれば、交換してもいいかも?くらいです。
変速の調子が悪くなってきたと感じてもチェーン由来かもしれませんしね。

私の場合に限りますが、1年に1回くらいの交換でいいのではないでしょうか。
寿命を伸ばすには、使うギヤを分散したほうがいいように感じましたがそんなのは無理でしょう...

スプロケットの交換は特殊工具が必要です。

スプロケットを交換するならチェーンリングの交換もやっておけ

スプロケットの寿命が来たらチェーンリングも大体寿命が近いでしょう。
チェーンリングを交換するにはチェーンを外さないといけないですが、一緒に交換しましょう。
チェーンリングは結構高いですけどね...

ただ、チェーンリングは寿命を感じません。
スプロケットは端が削れてエッジがなくなっていくので分かりやすいですが、チェーンリングは見た目としては塗装が剥げているくらいですから...
それでもずっと同じものを使うよりは交換したほうがいいとは思うのでスプロケットを交換するタイミングがちょうどいいのではないでしょうか。

チェーンを外すということはミッシングリンクの寿命が縮みます。
チェーンを外すタイミングでチェーンリングを交換したほうが合理的です。

チェーンリングを交換するならBBのメンテもやっておけ

チェーンリングを交換するということはクランクを外しているはずです。
それなら一緒にBBもメンテナンスしておきましょう。
BB自体はそんなにすぐ劣化するようなものではないですが、グリスアップくらいはやっておいて損はないです。


こうやって明文化すると、いかに自分が記憶だけを頼りに作業してきたかを実感しますね。
あくまで私のロードバイク向けに書いたものですので、交換頻度などは一般的ではないですが、作業の要領等で役に立てば幸いです。

ロードバイクのメンテナンスのTIPS

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