GPIB-USBコンバータと ADVANTEST R6551 用モニタツールの製作

GPIB-USBコンバータと ADVANTEST R6551 用モニタツール_mini

アドバンテストのR6551という据え置き型のデジタルマルチメータがヤフオクで安く手に入りました。
だいぶ古い機種でして、5桁半という今ではそんなに高性能ではありません。
ジャンクでもいいかと落札したらちゃんと動きますし、校正を2015年にしているというありがたいものでした。
ただ奥行きが非常に長く、今の作業机では測定器に占領されてしまい、作業の邪魔になってしまいます。
そこでR6551に標準搭載されているインタフェースのGPIBを使ってPCでデータを収集することで、机に置かずにスマートに測定できるようにしてみました。

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落札したデジタルマルチメータはこれです。
アドバンテスト デジタルマルチメータR6551
キズや汚れはありますが、ボタンやフレームはかけていませんでした。

これを机に置くとこうなっちゃいます。
机の3分の1を占領
机の3分の1ほどを占領しちゃうんですよ・・・
縦に置くとピッタリ机にはまっちゃう感じになって、数値が見られないという。

測定するのはほぼ電圧なので配線が長くなってもほとんど問題ありません。
だったら遠くに置いてパソコンの画面で見たほうが机を有効活用できていいと思いませんか?

GPIB-USBコンバータ

これは既製品だとめちゃくちゃ高いです。
安くても1万円は余裕で超える代物です。
そこでArduinoで作って安く仕上げてしまいます。
Arduinoで作ると、それ以外で最低限必要なのはコネクタだけです。
コネクタが結構高いんですけどね。

プログラムはGitHubで見つけたものを使わせていただきました。

そして、ケースはThingiverseに上がっているのを使って3Dプリンタで出力しました。

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プログラムに書いてある通りに配線しただけで完成です!
自作GPIB-USBコンバータ
R6551に接続するとこんな感じになります。
R6551に接続
ここまでできたらあとはPC側のプログラムのみです。

ADVANTEST R6551 用モニタツール

C#でちょちょいと作りました、いつも通りシンプルです。
シンプルですが表示部分は測定器と同じような感じになるようなデザインに仕上げました。
レンジが動いてもちゃんと単位や測定モードの表示も変化します。
モニタツール
COMポートの名前を出しているところがこだわりです。
FTDI製のコントローラだとなぜか出ない現象があったりして少しだけ苦労したんですよ・・・
測定値を見るだけに機能を絞りましたが、一応データをCSV形式で保存できるようにもしました。
実際は使わない気がします・・・

本当はソフトから測定器の制御・操作ができるのを目標に作ってきたのですが、どうやってもコマンドが通らないので一旦諦めてトークオンリーモードでデータを貰うだけにしました。
取説は検索すると英文ですが出てきましたので、設定方法はなんとか理解できました。


これでどでかい測定器を机に置くことなく、スマートに測定できるようになりました。
今後の課題としては制御できるようになるということです。
まぁ面倒くさがらず自分でボタンくらい押しに行ったらそんなのは必要ないのですが・・・

GPIB-USBコンバータと ADVANTEST R6551 用モニタツールの製作

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