卓上ボール盤 REXON DP2250R の改良

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最近ようやく卓上ボール盤を買いました、レクソンのDP-2250Rというやつです。
今まで深穴加工で、ものすごい斜めに加工していたことから開放されます。
安いボール盤ですから精度はそこまで期待していませんけどね。

それでもちょっとは使いやすくしたいと思い、色々調べてみると改良している人がいましたので私もそれを参考にこのレクソンのボール盤を改良してみました。

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ドリルチャックの高精度化

付属のドリルチャックはどうも精度が悪いようで、芯ぶれがひどいみたいです。
そこで日本製の高精度なドリルチャックを使います。
今回はユキワ精工のドリルチャックを買いました。

ボール盤の約半分の値段ってオーバースペックすぎませんか・・・?
yukiwaのドリルチャック
ちなみにこれで最大8mmまでしかチャックできなくなってしまいます、残念。
別にこれ以外でもいいですが、接続テーパがJT1(ジャコブステーパ)じゃないと入りません。

付属のドリルチャックを付けずに買ったドリルチャックを早速付けてみます。
早速ドリルチャックを装着
これだけで芯ブレが少なくなるんですから、良い投資です。

また、8mmより大きい穴を開けたい場合はシャンク径が小さいものを買いましょう。
六角軸だと径が6.35mmで入るので、私は六角軸のショートドリルを買いました。

もしくは堀内製作所から出ている MG10-JT1 というドリルチャックにしてもいいでしょう。

これなら10mmまでチャックできます。
ボール盤とほぼ同じ値段なのでさすがにやめましたが・・・

垂直昇降ガイドの装着

今回改造するレクソンのボール盤は一般的なボール盤と違ってワークテーブルがベースと兼ねています。
ワークテーブルを上下させるのではなくモータ部を上下させる構造なので、上下に動く際にコラムを軸にして左右にブレてしまいます。
これでは刃先の位置が安定しないので、垂直に上下するようにガイドを装着します。

まっすぐ治具
ガイドといっても4mm厚のアルミの板です。

それをコラムに配管用の金具でくっつけています。
25Aの金具がちょうどいいです。
微妙に金具のほうが大きいので薄いゴム板をはさみましたが。
板とボルトがちょっと干渉するのでアルミを加工必要があります。

これだけで左右はだいぶ安定しました。
それでもちょっとずれますけど許容範囲です。

バイスの取り付け簡易化

このボール盤はバイスを固定するためのボルトを受けるネジ穴がなくナットで固定するようになっています。
ナットは固定されていないので止める際にいちいちボール盤を傾けてレンチでナットを固定してボルトを回す必要があります。
そのため狙った位置でバイスを固定しようとしてもずれてしまい、イライラ・・・ということがあります。

そこでネジ穴が並んだベースをつくって空回りしないようにします。
木材だと鬼目ナットというやつがあるので金属より簡単につくることができます。
使った材料は加工が簡単なMDFです、強度はそんなにありませんが。

バイスを固定する付属のボルトがM10なのでそれに合わせます。
この鬼目ナットの下穴は13mmなのですが、あいにく13mmのドリルを持ってなかったのでテーパリーマでごりごりあけました。
手持ちのテーパリーマの最大径が13mmだったので深穴でもなんとかなりました。

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で、つくったのがこれです。
雑な加工ですが、見えないので問題ありません。
MDFでつくったベース
ナットを入れるとちょっと接合部が裂けちゃいましたが、ナットがまっすぐ固定されていればいいので問題ありません。
また、ボルトも六角穴付ボルトにして回しやすくしました。

ドリルの低回転・高トルク化

このボール盤は3200〜6200[rpm]で回転しますが、これはちょっと速すぎます。
小さな穴だとこれくらいでもいいかもしれませんが、大きい穴だとさすがに・・・
というわけでプーリーを付け替えて低速化と高トルク化を図ります。

プーリーはレインボープロダクトのアルミプーリーがちょうどいいらしく、私もそれを購入しました。
Amazonには売ってないので電子部品と一緒に千石電商で買いました。

65mmの方は内径を10mmに加工する必要があります。

またベルトも変える必要があります。
これはバンドー化学のVベルトのVC-6型の270mmにします。
こちらは楽天にある伝動機ドットコムというところで買いました。

そして交換し終えるとこんな感じに。
アルミのプーリ・ベルト
ちなみに加工がお粗末になってしまい、回転するとプーリーがガタガタします。
いい旋盤があればもっと精度良く加工できると思うんですけど、さすがにそんなものありません。
結構まっすぐ穴をあけたつもりだったのですが・・・。
これはベアリングがすぐにダメになっちゃいそうですね。
といっても振動はそこまで気になるものにはならなかったのでこれでいきます。
以前より半分くらいのスピードになってだいぶ使いやすくなりましたよ。
それでもまだ最低スピードが速く感じるんですけどね。


こんなに改造しましたが、やっぱりフライス盤の代わりにはならないです。
長穴加工などはまだ工夫が必要そうですね。

小型ボール盤の割に便利で使いやすいものになりました。
もともと1万円くらいのボール盤ですが、改造費用を含めると2万円ぐらいかかりましたけどね。
それでも他の安い小型ボール盤よりはいいものになったのではないかと思っています。

卓上ボール盤 REXON DP2250R の改良

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