絶縁型RS-485モジュールをつくりました

絶縁型RS-485モジュールをつくりました

マイコン同士の通信にはSPIやI2Cなどいろいろありますが、やっぱりUARTが単純で使いやすい印象です。
それにRS-232CやRS-485が使えるので、ある程度の長距離通信もできます。
RS-485は結構古い通信規格ですが、仕事で産業用ネットワークに触れる機会が多いのでよくRS-485も使います。
それを電子工作でも使えたら面白くね?ってことでいろいろモジュールを試しました。
使ってると、「やっぱり絶縁のがいいよね」ってことで絶縁型のモジュールを自作してしまいました。

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でも絶縁型のモジュールも既製品があるんですよ。

でもやっぱり自分にあうものではなかったのです。
USBシリアル変換器みたいなもので、やっぱり自分にしっくり来るものが欲しいじゃないですか(笑)

私があったらいいなと思ったのは以下の点です。

  • 配線が面倒だからLANケーブルを使えるようにしたい
  • でも通常のデバイスはLANケーブルではないので、汎用性を持たせる
  • PCと接続する際はUSBシリアル変換が必要なので、それも標準搭載にする

もうワガママというか、無駄なこだわりというか...
それを実現したのがこちらです。
絶縁型RS485モジュール
RS-485はマルチドロップ接続ができるのでRJ45コネクタが2ヶ所つけられるようになっています。
RJ45コネクタの配線は適当なんですが、全二重通信にも対応できるようになっています。
ただし普通のLANケーブル(ストレートケーブル)じゃダメなのが難点なんですけどね。

ちなみにSparkfunにも絶縁型ではないやつでRJ45コネクタがつけられるモジュールがあるのですが、偶然にもピン配置がほぼ同じになったので半二重通信であれば、そちらも使うことができるみたいです。
絶縁が不要な場合は使おうかなと思います。

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片方は汎用のターミナルもつけられるようになっているので通常のデバイスとも接続できます。
絶縁型なのでSGはなくても問題なく動作しそうですけど一応です。

USBシリアル変換を使わない場合はその部分をカットすればいいだけのような設計にしています。
あまり速い通信は使わないかなと思い、今回は500kbpsまでのADM2587Eを使用しています。
ADM2582Eに置き換えれば16Mbpsまでいけますが、その分高いですしね。

PC(USB)とマイコン(今回は試験的にArduino)で接続するとこんな感じです。
自作RS485モジュールで通信
やっぱりLANケーブルが使えるのは便利ですよね。
なんたって接続が楽ですし、間違えることがないです。
実際使う際は普通のEthernetと違う通信であることを明示するために違う色のケーブルを使う必要がありそうですけどね。

RS-485の最大ケーブル長は1.2kmというめちゃくちゃな長さです。
そんな距離を使おうにも使えないですけど。
ここまで作ったので次はRS-485とEthernetコンバータでも作ろうかなと考えています。
今やってる電子工作ではあまり役に立たないのですが、実験って楽しいじゃないですか。
自分が楽しむだけの工作、いいと思います。

絶縁型RS-485モジュールをつくりました

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