どんな基板も設計する際には小型化を意識しているのですが、AC/DCコンバータを組み込むとどうしてもモジュールだと大型というか配置がフレキシブルではないので場所を取ってしまうことがあります。
AC/DCコンバータを自作できるようになると色々と便利だなあと思いつつ完全に何も分からないので手を付けない部分でした。
でも今の状況でやることが少なくなったということで挑戦してみました。
結果はタイトル通りです、以上。
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AC/DCコンバータ(フライバックコンバータ)がどういう部品で構成されているかは少し知っているのですが、RLCなどを回路定数の決め方をまったく知りません。
ですのでなるべく部品点数が少なくモジュール化されいてるICを選定することにしました。
第1段階として、安定性やノイズなどは無視して「とりあえず動かす」ということを念頭に置きました。
基礎が分かってないのにそもそも「とりあえず」でできるわけないのですがね...
いろんなICを調べてみるとデータシートに回路例は書いてあるのですが、回路定数の例はほとんど無いように感じました。
DC/DCコンバータであれば結構あるんですけどね...
ハードルの高さを見せつけられたようでした。
その中でも外付けの部品点数が少ないなと感じたのはPN8386SECというICです。
このICにも回路例はありますし、IC固有の計算式などはありますけど、RLCなどの回路定数の提示はありません。
困った私は設計に使えそうなサイトを見つけ少しずつ当てはめていきました。
ロームのTechWebというWebサイトが結構参考になりました。
一番困ったのはトランスです。
基本的に部品は買えると思いきや、スイッチング電源用のトランスだけはほとんど売っていません。
というのも市販の機器に組み込まれているのもその機器専用の特注なのです。
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困った末に私はAliexpressで見つけた多分動くきそうなトランスを注文しました。
多分これが一番良くないですね(笑)
5V1Aって書いてあるし「多分動くやろ」という根拠のない謎の自信で設計を進めました。
そしてできあがったのがこちら!
こちら、動くように見えるじゃないですか。
うんともすんともという感じですね。
ICの電源ピンには電圧が印加されているんですけど、出力はさっぱりです。
もしかしたら巻き始めが逆なんでしょうか。
今は動かないことがショックで放置していますが、またやる気が出てきたら再チャレンジしようと思います。
ただ、この基板を設計中に気づいたことなんですけど、よく使っているAC/DCコンバータモジュールより明らかにサイズ的にでかいんですよ。
モジュールを使ったほうがメリットがあるのではと感じ始めていて、今後の方向性も踏まえて検討したほうが良さそうです。
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どう見ても動くようにしか見えませんが、うんともすんともですか(笑
スナバ回路入っていますか?? MOSFETがお亡くなりになっているのではないですか?? スナバ回路が入ってないとスイッチング用のFETには条件によっては数キロボルトのサージ電圧がかかりますのでFET破壊しますよ。