RS-485というのは複数のスレーブ機器を接続するときには「マルチドロップ接続」といって1つの信号ラインにぶら下げていきます。
これが便利な場合も確かにあるのですが、いわゆるスター型みたいな別のネットワーク構成にしたいことが多々あります。
結線をそのままスター型に変えてしまうと、不具合が出かねないので一般的には推奨されません。
ただ、リピータというものがあればそれが実現できてしまうというので、実際に作ってみました。
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リピータといっても中身は簡単で、トランシーバICと自動方向制御回路の組み合わせです。
整然と並んだチップはきれいでいい感じですね。
スイッチは終端抵抗を切り替えるためにつけています。
これは3chの独立したリピータを搭載していますが、これを自由に組み合わせてRS-485のネットワークを構築できます。
送受信の切り替えは自動方向制御がしますので、使用する際は機器の間にただ挟むだけです。
以前、自動方向制御に悩まされていましたが参考にした回路にも入っていたので渋々使っています。
とりあえず動いているのでいいのですが...
電源や信号の絶縁はしていませんが、もともと差動通信なのでノイズの影響はあまりないだろうと考えて小型化やコストを抑える方向に重点を置いています。
データラインの保護回路も最小限にとどめています。
おかげでサイズがだいぶ小さめに収まりました。
もちろん(?)DINレールに取り付けられるようにもしています、これはもう職業病かもしれません。
寸法は以前作った通信インターフェースだけのESP32モジュールと長手方向を同じにして、同じような金具がつけられようにしています。
裏にシルクでわかりやすいように配置を印字しています。
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回路はアナログ・デバイセズのアプリケーションノートを参考にしました。
回路はほとんどこのままなので説明するところはありません。
市販のRS-485リピータもありますが、チャンネル数が少なかったり、絶縁していてめちゃくちゃ値段が高かったたりで、ちょうどいいものがありませんでした。
今回は自分の用途にピッタリのものを製作できたので、今後も色々と使えそうかなと妄想が膨らんでいるところです。
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