大多数にはどうでもいいことですが、私は気になっていたので実現したかったことです。
KiCadではリファレンス番号(部品に割り当てられる番号;「R1」など)がゼロ埋め(ゼロパディング)されていません。
それが普通ですしEAGLEも自動でゼロ埋めされることはありません。
EAGLEでは番号をゼロ埋めに変更してあげると、次からシンボルを追加するときに勝手にゼロ埋めしてくれます。
それに慣れているのと文字数を揃えたい癖があって、ちょっと気になるので方法を模索した結果です。
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最初は手動でゴリ押ししていました。
ただ、間違っていてめちゃくちゃになったり、抜けていて気づかないままだったりして確認作業に苦労します。
なんとかならないかと思ってプラグインを探すもそんなマニアックなものはないですし、作ろうとも考えていました。
それを楽にできないかと模索していたところ実現するのが正規表現でリファレンス文字列を置換するプラグインを見つけました。
インストール方法は書いていないですが、Windowsであればプラグインフォルダ(C:\Users\UserName\Documents\KiCad\8.0\3rdparty\plugins)に展開したフォルダごとぶっこめばOKです。
認識されていればPCBエディタの [ツール] → [外部プラグイン] に GroupRename が出てきます。
リファレンス文字列を置換したい部品を選択した状態で、プラグインを実行すれば簡単にゼロ埋めできるわけです。
正規表現が分かっていればですが...
一例ですが、1文字のリファレンス記号かつ数字が1桁の場合にゼロ埋めして2桁にする場合、パターンと置換後の文字列には下記のような記述にします。
Pattern: ^([A-Z])(\d{1})$ Replacement: \g<1>0\g<2>
リファレンス記号が2文字(CNなど)であれば、文字数の都合上、ゼロ埋めにしたくないという自己流でわがままな表現です。
リファレンス記号が1文字にこだわらないのであれば[A-Z]+に変えてあげるとアルファベットの羅列にマッチします。
\g<1>と\g<2>はマッチしたカッコ内でマッチしたもの(リファレンスのアルファベットと1桁の数字)を抽出できますので、その間に0を入れてゼロ埋めができるというわけですね。
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数字を3桁にする場合は少し面倒です。
色々手法はあると思いますが、最初に1桁を2桁のゼロ埋めにして2桁を3桁のゼロ埋めにするという方法がありますね。
\d{1}の中括弧内は繰り返しの数ですのでここを調整すればマッチする桁数を変えられます。
\d{1}で実行して2桁にして、\d{2}で実行して3桁というのが無難でしょうか。
置換した後は 基板から回路図を更新 で回路図のリファレンス文字列も更新してあげれば完了です。
KiCadに移行した当初から楽にゼロ埋めをしたくて考えていたので、ちょっとスッキリです。
普通はそんなこと気にしないので、自分が忘れたときの備忘録になりそうです。
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