スマート家電やスマートデバイス、増えてきましたよね。
そのままで使えるものがほとんどですが、かゆいところに手を届かそうとすれば改造したり一から作ることになってしまいます。
ESP32やRaspberryPiを使ったりしますが、入出力はそのままでは貧弱ですのでどうしてもその部分の基板が必要になります。
設置環境に最適化したコントローラを作ってもいいのですが、汎用性が欠けますしコストもかかりがちです。
じゃあどういうものを作ったらいいんだと私も悩んできているので、悩み続けて行き着いた結果をお見せします。
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私が最初に考えたのはかなり昔の話になりますが、Cloud Switch という家電を遠隔操作するネットワークリモコンです。
これ、8年前なんですよ...
当時はスマート家電なんてまったく売ってなかったです。
ESP8266が発売されて、少し話題になってきたくらいだと思います。
いやもうすべてが懐かしいですね。
最初はコントロールするものに特化したものを作ってました。
本当の最初はユニバーサル基板で作ったスパゲッティ配線のものですがそのあたりは割愛します。
このコネクタにはこのデバイスが繋がって、このコネクタには別のデバイスが...みたいな感じで超特化型です。
絶縁もガチガチだったり非常に複雑です。
でも、ここからケーブルがいっぱい出てもじゃもじゃになるので、見た目がスマートではありません。
あまりにも専用設計すぎて、使いづらさがあったのでもう少し汎用的にしようと考えて次に作ったのがこれです。
絶縁された汎用I/Oや高速パルス用の出力、さらにはちゃんとした(?)ADCがついていたりかなり充実しています。
でも、結局使いませんでした...
なんだかんだでケーブルの量は結局変わらなくてナンセンスです。
高機能になっても結局やり方が同じでは置き換えてもあまり意味がないなと作ってから気づきました。
この基板を作ってきたあたりからスマートデバイスが安く出回るようになったんですよね。
スマートデバイスが手に入ると、もはや出力は不要で通信できれば問題ありません。
入力ポートももしかしたら使うかもくらいで置いておいて最低限で大丈夫です。
...という発想の元で最近作った基板はこちらです。
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入力は2chのみ、アナログ入力は正確性が不要でコンパレータ(2ch)に変わりました。
数値のモニタリングの必要性を感じませんでしたから、トリガとなる入力さえあればいいのです。
一応出力は残していますが、もしかしたら使うかも...くらいで隅っこに追いやりました。
絶縁もしてませんので完全にオマケ機能です。
電源も5Vだけではなく、実装の仕方によりますがAC100Vでも使えるようにしたことで、直接コンセントから給電とACアダプタなどから給電という2パターンを用意して汎用性を上げました。
USB接続は無駄にコストが上がるので、通信モジュールを使うかOTAを使うことにしました。
徹底的にコストを意識した...といいつつインジケータを追加するなど、使いやすさにも気を使えるようになりました。
入力が本当に入っているかを視覚的に分かるのはありがたいことなんですよね...
今のところは基板を作っただけで実装はしていないですが、以前作ったトイレの照明のやつをこれに置き換えようかなと考え中です。
とにかくシンプルにというのがこの基板のコンセプトになっています。
でも私の癖ですがシンプルを目指しても、あれこれ考えて機能がモリモリになっちゃうんですよね。
まだまだ削れるところはありそうですし、まだまだ自分で考えるだけでも不満点があるのでシンプルを突き詰めていく動きはまだまだ終わらなさそうです。
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